【レポート】1PAC x Concent合同勉強会「マーケティング・Web担当者が知っておくべきHTML5の知識」
広報担当河内です。7月31日(火)にクリエイティブスペースamuにて、1PAC x Concent合同勉強会「マーケティング・Web担当者が知っておくべきHTML5の知識」を開催しました。
株式会社ワンパクとコンセントでこうした勉強会を合同で開催するのは初の試みでしたが、40名ほどの企業のマーケティング・Web担当者の方々にお集まりいただき、HTML5をテーマに話を進めました。

スマートフォンの普及とともにHTML5というキーワードを聞く機会も増えていますが、制作サイドに必要な技術寄りなトピックは記事としても多く見つかるものの、企業側として何を知っておくべきで、喫緊の対応が必要かどうかといった話はこれまであまり議論されてきていないように感じられます。
そこでこの勉強会では、そもそもHTML5とは何か、具体的には何ができるのか、なぜHTML5への期待が高まっているのか、HTML5が持つ課題にはどういったものがあるかなど、企業担当者として知っておいた方がよいHTML5まわりの情報をコンパクトにまとめて、HTML5を取り巻く状況や海外の事例を交えて、ご紹介しました。
HTML5の登場によって変わることとしては大きく次の2つが考えられます。
・各種APIの標準化と追加
・新タグの追加などによる情報構造の強化
前者については表現がよりインタラクティブになっていくこと、また後者については意味的な文書構造になっていくという価値があり、このことにより、ブラウザ以外での情報活用がさらに加速していくことになります。
ワンパクの取締役/テクニカルディレクターの近藤将範氏のプレゼンテーション「HTML5の冒険」のなかでは、特に前者について重点的に触れていただきました。
ワンパク近藤氏のプレゼンテーション資料『HTML5の冒険』
後者の情報アーキテクチャ観点から見るHTML5については、セマンティックウェブにも触れながら、コンセント代表取締役/インフォメーションアーキテクト 長谷川敦士のプレゼンテーション「HTML5 for IA」のなかで取り上げました。
セマンティックウェブとは、簡潔に言うとウェブページ内の内容について、それが何を意味しているか(自分自身がどのような情報なのか)という定義を持っている状態のことです。
HTML5によりセマンティックな構造が標準化されるのに伴なって、これまでウェブの理想とされながらも構想にとどまっていたようなことが実現されるタイミングに来たとも言えます。そういう時代においての企業サイトがどのようなものになるかをご紹介しました。

プレゼンテーションの後にはスピーカーの2人に、ワンパク代表取締役 阿部淳也氏とコンセント取締役 大岡旨成を加え、パネルディスカッションも行いました。

HTML5と一緒に話題にあがることの多いスマートフォン・タブレットPCへの対応も、企業側担当者の多くにとっては気になるトピックのようです。そこでパネルディスカッションではまずコンセント大岡から、スマートフォンへの対応パターンについて説明し、PCとの利用文脈の違いからコンテンツへの配慮も必要であるというミニプレゼンテーションも行った上でディスカッションへのはずみをつけました。

勉強会終了後、同じ会場にて開催した懇親会では参加者同士、またワンパクやコンセントのスタッフも混じって交流を深めました。

参加された方からは、「今後の方針策定の参考になった」「基本的なことを知るのに良い機会だった」「アットホームで楽しく勉強できた」といったコメントも多くいただきましたので、テーマを変えながら定期的にこうした勉強会を今後も開催していきたいと思います。
◆長谷川のプレゼンテーション資料