

マークアップエンジニア/
フロントエンドエンジニア 2013年中途入社
小山直樹(こやま・なおき)
明治大学情報コミュニケーション学部卒。ベンチャー企業でのWebやアプリの開発運営業務を経て、2013年に入社。現在は主にフロントエンドの開発周りを担当。コーヒーが好き。
小山さんの経歴を教えてください。
学生時代からWeb制作がメインのベンチャー企業でアルバイトをしていて、就職活動はせずに大学卒業後もそのままそこで働くことにしました。
メンバー5名の小さな制作会社で、私は、ディレクション・デザイン・システム開発まで全て行う「何でも屋」でした。
社内でシステム開発に携わるスタッフは私だけだったので他者との比較ができず、自分のスキルレベルがわからないことに徐々に不安を覚えるようになり、この先のキャリア形成を考えて、転職を決めました。
コンセントを選んだ理由は?
私の今後のキャリアを考えてくれて、成長の道筋を示してくれたことです。
コンセント以外にもう1社内定をいただいたんですが、そこは「今すぐ即戦力が欲しい」という企業でした。
一方、コンセントは違いました。面接時、面接官の3人が「(私が)今後どのようにキャリアを歩んでいくべきか」という話をずっとしているんです。
もちろん、「今すぐできることは?」という質問はされましたが、それは「これができるなら、今後はこんな領域を伸ばしていけばいいのではないか?」と提案してくれるためのものでした。
もともと自身のキャリアパスが見えなくて転職を考えたので、この面接での会話が入社の決め手になりました。
入社後はどのようなプロジェクトを担当しましたか?
初めの1年は、外食チェーン企業のサイト運用がメインで、現在とは異なり指示された業務を淡々とこなす形で仕事をしていました。
転機となったプロジェクトは?
私がテクニカルディレクター兼システム開発担当を務めた電機メーカーのプロジェクトですね。
数十あるサイトを1サイトに統合し、その運用の基盤をつくるというプロジェクトでしたが、サイトの制作・運用には多数の制作会社が関わっているため、全体の共通ルールをつくり、ガイドラインとして関係者に展開しました。
このプロジェクトは単体のWebサイト制作ではなく、運用基盤の提供です。ですから、実際にサイトを運用していく担当者が何を求めているのか、つくって終わりではなく、そこからいかにサイトの趣旨や運用体制等に沿って展開しやすくしていくのかを考えていく必要があったんです。
具体的にはどのような点に気をつかいましたか。
制作時は、Webサイトを閲覧する一般ユーザーはもちろん、運用担当者の使い勝手も常に意識していました。
ルールをきちんと整備して、担当者のリテラシーやスキルに左右されずに使えるように落とし込みました。ここで学んだ汎用性や再利用性を重視するという姿勢は現在でも役に立っています。
プロジェクト終了後に変化はありましたか?
このプロジェクトではクライアントとのやりとりも私がフロントに立って行いました。チャレンジングな面もありましたが、制作に対する考え方やクライアントとの関係の築き方など多くものを得られ、自分が将来どのように進んでいけばいいのかが掴めたように感じます。
このプロジェクトをきっかけに、社内から指名でアサインされることが多くなりましたね。
仕事をもらってそれを評価されることが社内での立場を確立していくことにつながると思っているので、とにかく話しかけてもらいやすいよう自分から積極的にコミュニケーションをとるなど、「頼みやすい開発担当」でいるように努めています。
もちろん、まだまだ成長の余地はあるのですが、コンセントでは「今の自分」を正当に評価してもらっていると感じています。
コンセントで働いていることで得られるメリットはありますか?
開発担当以外の業種、特にデザイナーから受ける影響は大きいと感じています。
私も前社ではデザイン業務を担当することがありましたが、コンセントへ来て「本当のデザイナーってここまで考えるんだな」と衝撃を受けました。本当に優秀なデザイナーが多いと思います。
そのデザイナーの意思を実現・尊重できる開発者になりたいんです。
コンセントのデザイナーは本当に勉強熱心で、新しい技術をどんどん吸収しています。だから、デザイナーが考えたことを妥協せずに形にできるようにこれからも精進したいですね。
現在は、Web制作の標準コンポーネントをつくり、企業サイトの活用や管理を支援するWebサイト構築パッケージ「CONNECT」の開発プロジェクトのリーダーも務めています。
私の成長を促進するために抜擢してくれたのだと思っていますが、シビアに結果を求められるプロジェクトに統括者として携われることは、めったにできる経験ではないのでとてもありがたいです。
ただ、プロジェクトマネジメントは本当に難しいですね。資料をわかりやすくまとめてマネージャーや役員などの経営層へプレゼンしたり、予算をどうやって確保するかなど、OJTで学んでいるような感覚です。
最後に今後の展望を教えてください。
最近のテクノロジーの進化や変化のスピードは本当に早いので、この先永遠にスペシャリストでいることは難しいのではないかと感じています。
ですから、確固たる開発スキルをバックグラウンドとしてもったテクニカルディレクターや、技術を強みとしたディレクター、プロジェクトマネージャーを目指したいですね。
そのために今はとにかく技術や知見、開発スキルを高めるためのインプットを積む段階だと思っています。