
小学生に向けて、認知症を正しく
理解するための教材をデザイン
朝日新聞厚生文化事業団様による、小学生高学年を対象とした「認知症フレンドリーキッズ授業」。同授業は、コンセントの渡邊課が同事業団や朝日新聞社とともに制作したVR映像やテキスト教材が使用されています。授業は好評を博し、全国の小学校へと広がっています。
- 雑誌・書籍・教科書
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 小学生が認知症について身近に考えられるよう、漫画でわかりやすく表現
- VR映像の内容と連携し、紙面で効果的に見せるための編集
- 授業での議論を活性化させる問いの設定
プロジェクトの背景
認知症に対する正しい理解を促進するため、朝日新聞社が取り組む「認知症フレンドリー講座」。
これまで、認知症の症状を再現したVR映像での疑似体験が非常に効果的に用いられてきました。今回、小学生向けに「認知症フレンドリーキッズ授業」を展開するにあたり、映像とともにワークとして使用できるテキスト教材を作成したいとのご相談をいただきました。

VR映像では、認知症の人が感じている症状を再現しています。視聴者は、認知症当事者の「距離感や方向感覚がつかめなくなる」などの症状が日常生活でどのように現れてくるのかを追体験することができます。
問題解決までのアプローチ
言葉では知っていても、身近に認知症当事者がいるなどの経験がなければ、子どもたちにとって認知症はなかなか自分ごととしてとらえづらいもの。また、どうして認知症になるのかを理解するためには、脳のしくみを知る必要があります。なじみのない言葉も多く、難しく思えてしまうかもしれない医学的知識を伝えるため、内容を噛み砕きながら子ども達に正確に理解してもらえるように原稿を精査しました。

巻末には、子どもたちが授業を通し学んだことをさらに発展させて考えるワークを設置し、自分たちで解決策を見つけ出せるような仕掛けをつくりました。その結果「認知症の人はどんな想いで生きていると思う?」という問いには認知症当事者の感情を汲み取った意見が多く挙がりました。

クリエイティブのポイント
VR映像の内容を漫画に再編集しテキストと連動させることで、前半は教科書的に参照しながら、後半はワークとして書き込みもできる設計にしています。
テキストの方はイラストをダイナミックに使用し、見やすく楽しく学習できるツールとなるよう心がけました。イラストはコルシカ氏に依頼。子どもたちの興味を惹き、学習意欲を高めるようポップな色づかいで明るい雰囲気にしました。
漫画のキャラクターは映像の中にも登場させ、全体をナビゲートする役割をもたせています。

[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | 朝日新聞厚生文化事業団 様 |
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