
初めての接点として
受験生の心に響くツールへ
大学進学を考え始める受験生に向けて、国立大学法人東京工業大学生命理工学院様(以下、生命理工学院)の認知向上を目的としたパンフレットを企画編集・デザインしました。併せて、より深く生命理工学院の学びに対する考え方を理解してもらうための特設ウェブページも展開しています。
- ウェブサイト・サービス
- 広報ツール
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 現役学生のリアルな声を集め、受験生の興味を惹くコンテンツを企画
- 学生のノートをモチーフに、手書き文字やイラストを多用した若年層が親しみを感じるデザイン
- パンフレットとウェブページを連携させたサプライズな仕掛け
プロジェクトの背景
生命理工学院では、同学院を紹介する冊子やウェブサイトなどはすでに用意し活用していました。しかしながら、大学の進学先を考え始めたばかりの受験生に向けて、同学院への進学を訴求するに当たっては、適したものがありませんでした。
そこで、受験生との初めての接点として、同学院への認知を促すツールという位置付けでパンフレットを制作したいと生命理工学院は考えていました。
当パンフレット制作においては、受験生が同学院へ進学したいと思う気持ちを後押しすることに加え、男女隔てなく、幅広い層の受験生に親しみを感じてもらいたいという思いをおもちでした。
問題解決までのアプローチ
背景を踏まえた上で生命理工学院の担当者と対話を重ね、パンフレットの制作方針を次の2つに定めました。
【方針1】生命理工学院の印象を強く残して興味・関心を抱かせる
まだ進学志望先を決定していない受験生は、他の進学先候補と同学院とを比較検討することが想定されます。その際、より鮮烈な印象を与えられるように、構成・デザインはもとより受験生の心に響くメッセージング部分にも力を入れました。
【方針2】既存ツールで伝えきれていない同学院の魅力を訴求する
既存のツールとの差別化を考慮し、これまでとは異なる切り口で生命理工学院を紹介したいと考えました。そのために、より受験生の気持ちに寄り添い共感を得られるよう、企画に先立って現役学生へのインタビューを実施。同学院の学生を「観察している視点」で構成し、学生生活を等身大に伝えることを重視しました。
この方針に沿って、具体的な企画とクリエイティブに落とし込んでいます。
クリエイティブのポイント
冊子仕様

受験生が気軽に手に取りやすく、もち帰りやすいコンパクトなサイズで制作しました。中面は観音開きで大きな一枚の絵のような体裁とし、コンパクトながらメインコンテンツをダイナミックに見せられるようにしています。カラーは、生命理工学院を象徴するブルーの特色を使用しました。
表紙

パンフレットのタイトルは、「リアルな学生生活」というコンセプトに基づき、「東工大生という生きもの」に決定。タイトル文字のひらがなの一部をあえて反転させることで、「何か気になる」と読者に違和感を感じさせて興味を惹く狙いがあります。
キーコピー

表紙を開くと、手書きのメインコピーが大胆に登場します。
「生命って、なんて優れたシステムで動いてるんだろう。」
このコピーは、生命理工学生の研究における感動を表現したものです。この見開きは、生命理工学院で学べることだけではなく「学ぶ先にあるもの、その価値」を感じてもらえるような内容にしています。
メインコンテンツ

観音開きで大きく展開する中面では、現役学生へのアンケート結果をもとに、彼らの学生生活の実態やリアルな声を紹介しました。
コンテンツタイトルは「生命理工学生の観察」。ラフスケッチ風のイラストや手書き文字をあしらったデザインは、学生たちが普段使っている実験観察ノートがモチーフ。「読む」という体験自体を楽しんでもらえるように構成しました。
隠しウェブサイトへの仕掛け


裏表紙の中央にはQRコードと意味深なアルファベットの文字列。この「暗号」を解くとQRコードの先にあるウェブサイトへアクセスすることができます。謎に挑戦し、解読した読者だけがたどり着ける隠しコンテンツには、小さな発見を見過ごさず探究心をもって物事に取り組む受験生へ向けた、生命理工学院からのメッセージがつづられています。
生命理工学院での学びは、いつも発見と驚きの連続。「探求すること」を、この紙面を通じて体験し、受験生が「生命理工学院でどう学ぶのか」を想像できるように、演出しています。
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | 東京工業大学生命理工学院 様 |
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公開日/発行日 | 2021/08 |
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