
映像で見せる年賀状で、新年のコミュニケーションのきっかけをつくる
時代の移ろいに伴い、年賀状の送付形態を見直す企業も増えていると思います。2021年、株式会社長谷工ライブネット様(以下、長谷工ライブネット)は、はがきでの年賀状送付からメール送信の形式へシフト。企業として「新年のご挨拶」のデジタル化を行いました。大切な取引先である不動産オーナーやパートナー企業との年始のコミュニケーションをスマートかつ印象的に取るための表現として映像を採用し、グリーティングムービーを制作。コンセントでは、2023年版のコンテンツディレクション・デザイン・実装を行いました。
- 映像
- デジタルマーケティング支援
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 企業の想起を最大化させるストーリー構成
- 街並みから着想を得たコンテンツデザイン
- ブラウザ表示で受け手の閲覧負荷を軽減
プロジェクトの背景
環境保護の観点から2年前よりはがき送付での年賀状を廃止し、メール送信の形式に移行した長谷工ライブネット。映像表現でのデジタル年賀状はすでに試みていたものの、読み手の開封率やコンテンツの質に課題を感じていました。また2022年は長谷工ライブネットの会長・社長の交代があった節目の年。2023年は、新年の挨拶とともに新しい企業体制をアピールする機会でもありました。
こうした状況を踏まえ、2023年のデジタル年賀状ではコンテンツの質を高めることで、コミュニケーションの効果を最大化させることが求められていました。
問題解決までのアプローチ
プロジェクト立ち上げの企画提案時に「長谷工ライブネットの想起を最大化させるコミュニケーションを仕掛ける」という制作方針を掲げました。
メールの受け手は長谷工ライブネットの全取引先で、世代や立場、業種も多岐にわたります。ターゲットの絞り込みはせず、新年の挨拶としてどなたにとってもメッセージとしてわかりやすく、かつ表現として新鮮さも感じられるよう、それぞれの要素がバランスよく組み込まれたストーリー構成を検討しました。また、年始に届く数多くのメールに埋もれてしまうことを想定して、受け手の印象に残るビジュアルづくりを目指し、今回の重大トピックである新会長・社長の就任を印象付けるポートレートを活用するなどの工夫を取り入れました。
また、ストーリー構成やデザインの検討と並行して、ウェブ上でグリーティングムービーをスムーズに再生できる実装方法の検証も行いました。簡易的なプロトタイプを作成しながら検証を進め、ブラウザ表示をベースに受け手にとって負担なく映像を再生できる方法を探りました。
プロジェクトは、年始を約3カ月後に控えた2022年秋ごろにスタート。長谷工ライブネットの担当者の方々と対話を重ね、一緒に形にしていきました。

ストーリー構成検討時のビジュアル(絵コンテの一部)
クリエイティブのポイント
長谷工ライブネットは賃貸不動産管理業における「縁の下の力持ち」として、時に裏方に回り人々の暮らしを支えています。今回のグリーティングムービーではそうした思いや仕事のプロセスにもフォーカス。さらにネオンカラーの鮮やかな色彩と温かみのある質感という要素を共存させ、これまでの長谷工ライブネットにはない、新しい表現を目指しました。
グリーティングムービーは全体尺が30秒程度で、大きく4つの場面で展開されます。「謹賀新年」というなじみのある言葉から始まり、次いで長谷工ライブネットのビジョン、新社長の紹介が続き、ラストに初日の出をイメージしたカットで締めくくられます。

シーン1. 新年のご挨拶

シーン2. 長谷工ライブネットのビジョン

シーン3. 新社長の紹介

シーン4. 初日の出をバックにご挨拶
3Dアニメーションには、従来の年賀状にある紙の手触りのような質感を想起させるべく、テクスチャを重ねることで温かみを加えています。
また全シーンに共通するこだわりとして、四角・丸・三角のモチーフを画面に奥行きをもたせ配置することで、長谷工ライブネットが主要事業として取り扱う建物や街並みを表現しました。

さまざまなモチーフが動き出し集まってくる映像
メイントピックである新社長の就任について伝えるシーンでは、今回のグリーティングムービーで唯一の実写ポートレートを使用することで、他のシーンと差異化を図りました。

新社長の紹介シーン。既存のポートレートを利用し、色味や質感は全体のトーンに合うように調整しています。
完成した映像はテキストのみレイヤーを分けて実装することで、PCやスマートフォンなど画面幅が異なるデバイスでも閲覧できるように対応しています。この仕様によりブラウザでのローディング負荷を軽減でき、表現の幅も広がりました。
お客様の声
今回のグリーティングムービーに対し、長谷工ライブネットの社員の皆さまからはこんな声が寄せられました。
「ポップなイメージで親しみをもちやすい」
「今後も継続してほしい」
「日頃連絡が取れていない方とのつながりももてつつ、年賀状を書く手間が省けてよい」
また、ムービーを受け取った方からはこんなコメントがありました。
「華やかで品がよく、新しい試みでよいですね」
「はがきがなくなり寂しい面もあるが、動画ははがきにはない温かさがある」
新年の挨拶をはじめ、企業はさまざまな局面で多様なステークホルダーと重要なコミュニケーションを取る機会があります。その際に映像を用いることで、従来の文書やテキストメールだけではかなわない多様な表現を取り入れることが可能になります。対話のきっかけとなるコミュニケーションの方法として、グリーティングムービーを活用されてみてはいかがでしょうか。
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | 株式会社長谷工ライブネット 様 |
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URL | |
公開日/発行日 | 2023/01/01 |
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