法務省   「社会を明るくする運動」サイト制作

「社会を明るくする運動」ウェブサイトのメインビジュアル。多様な人々が広場で遊んだり道を歩いている様子のイラスト。

ユーザーニーズを明らかにすることで、
欲しい情報が受け取れるウェブサイトに

法務省が主唱する「社会を明るくする運動」に対する認知・理解を広げ、運動への参加者を増やすための広報媒体として、運動の内容を親しみやすく伝えるウェブサイトの構造検討・クリエイティブ支援をコンセントが担当しました。

  • ウェブサイト・サービス
  • 広報ツール
  • メディア・コンテンツ開発
  • クリエイティブ開発

[ プロジェクトのポイント ]

  • 関連するメディアなど情報発信の全景を踏まえたウェブサイトの役割定義
  • メインユーザーの明確化と、それに基づいたコンテンツ・構造・動線設計
  • 活動内容を受け入れてもらいやすくする表現の工夫

プロジェクトの背景

「社会を明るくする運動」は法務省が主唱する全国的な運動で、犯罪や非行の防止と、犯罪や非行をした人たちの更生(立ち直り)について理解を深め、安全で安心な明るい社会を築くことを目指しています。

コンセントでは2021年から毎年、当運動の広報施策を支援しています。

2024年度広報施策の詳細

当運動についての理解を広めること、運動への参加者・協力者を増やしていくことは、法務省保護局の役割の一つです。しかし多くの人との接点となる法務省のウェブサイトにおいては、当運動の概要は掲載されているものの、“関連する情報が各所に散在しており、運動の全体像が理解しづらい”という課題があり、ウェブサイトの構造を再検討する必要がありました。

問題解決までのアプローチ

ウェブサイトの役割を決める

“関連する情報が各所に散在しており、運動の全体像が理解しづらい”という課題に対して、まず、法務省が当運動に関して発信している情報の棚卸しと整理を行いました。既存サイトだけでなく、公式SNSやポスター・リーフレットなど、関連メディアも含めてコンテンツ発信の現状を把握し、改修後の他メディアとの連携のイメージを描きました。

その結果、「ウェブサイトでは運動の基礎情報を提供し、より詳細な情報は適切なメディアへ誘導する」という、“情報取得のハブ”として本サイトの役割を位置付けました。

メインユーザーを明確にした上で、コンテンツ・構造・動線を検討する

「社会を明るくする運動」の活動内容や実績を届ける対象者は“全国民”と幅広く、「ウェブサイトのユーザー像がぼやけてしまう」という課題がありました。

そこで、ステークホルダーへのヒアリングや参加実績のある方へ実施したアンケートなどを踏まえて、ウェブサイトのメインユーザー像を設定。運動への理解度を軸に「認知の段階ユーザー」「参加検討の段階ユーザー」「参加中の段階ユーザー」という3段階に分けてコミュニケーションする、という方針を定めました。

リサーチを基に設定した3つのユーザー像を示す図。

3段階に分類したメインユーザー像に対し、構造・動線設計の基礎となる「主な行動」「タッチするメディア」「具体情報」「課題点」などの仮説を立てた。

ウェブサイト上での情報取得をスムーズに行えるよう、各段階のユーザーそれぞれについて情報取得フローの仮説を立て、「どのようなニーズをもっているか」「そのニーズに対し提供すべき情報は何か」を検討。その内容をもとに掲載するコンテンツを決めたり情報のカテゴリ分けを行ったりし、必要な情報を自然な流れで取得できる構造・動線の設計を行いました。

例えば、認知の段階ユーザーには「どのような運動であるか、どのような人々が関わっているのか」など基本的な情報を提供できるように。更生保護ボランティアとして活動している参加中の段階ユーザーには「安心して活動してもらうために必要な情報」といった実践的・具体的な情報を提供できるようにしています。ナビゲーションの名称も、各段階のユーザーニーズを意識した伝わりやすい表現を心がけました。

「社会を明るくする運動」ウェブサイトのトップページのスクリーンショット。

ヘッダーのナビゲーションは、認知・参加検討・参加中の各段階のユーザーのニーズに合わせて整理。ユーザー目線でどんなコンテンツが掲載されているかを想起しやすい名称にした。

クリエイティブのポイント

「社会を明るくする運動」を身近に感じさせる表現

「社会を明るくする運動」は普段の生活では触れる機会が少なく、耳なじみのない人も多く存在します。さらに「犯罪」や「非行」というセンシティブな内容を含むため、受け入れてもらいにくいという課題がありました。

そのため、ウェブサイトでは運動に参加することへの心理的ハードルがなるべく低くなるように、誠実さを保ちつつも明るさを感じるトーン&マナーを設計しました。硬質な印象を与えないよう、コンテンツの随所にイラストや図版を用いたり、アクセントカラーとして運動を象徴する“幸福(しあわせ)の黄色い羽根”から、黄色を主とした明るい色を選びました。

柔らかさ・明るさを感じさせる配色やイラストを用いて、ユーザーに身近に感じてもらえるように設計したデザイン。

柔らかさ・明るさを感じさせる配色や内容説明にビジュアルを適度に配置する工夫で、ユーザーが情報を受け取りやすい雰囲気に。イラストのモチーフも人物像に偏りが出ないようフラットな表現を心がけた。

他にも、情報取得をスムーズに行ってもらえるように文章は簡潔でわかりやすい言葉を使い、情報量は必要最低限にするなどのルールを定め、伝わりやすさの工夫を施しました。

アクセシビリティ対応基準 JIS X 8341-3:2016の適合レベルAAへの配慮

ウェブサイトを訪れるどのような状況下にあるユーザーでも必要な情報を取得できるよう、コントラスト比や構造など、JIS X 8341-3:2016の適合レベルAAを前提として制作しています。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 “社会を明るくする運動”中央推進委員会(法務省) 様
URL https://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/syamei/
公開日/発行日 2023/12/19
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