
個性輝く社員ポートレートで
先進的な企業イメージを形成
米国サンフランシスコでソフトウェア・アナリティクスのSaaSとして2008年に起業し、日本市場でもデジタルビジネスにおける管理・支援で成長を遂げているNew Relic 株式会社様(以下、New Relic)。
コンセントは、日本法人が設立されて間もない(2018年8月設立)2019年から、コーポレートツール一式のデザインを手掛け、社員の個性を表現するポートレート制作を担当するなど、先進的な企業イメージやバリューを伝えるためのブランド形成に携わっています。
- 広報ツール
- 販促ツール
- ブランディング支援
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 使用シーンや受け取り手に与える印象を意識したツール設計とデザイン
- リラックスした現場づくりで社員の個性を引き出すポートレート撮影
- ツールと顧客のタッチポイントをデザインすることで企業ブランド形成を図る
プロジェクトの背景
New Relicでは日本法人設立当初、国内向けの会社案内や名刺といったコーポレートツールがありませんでした。そのため、米国のガイドラインに沿いつつも、日本法人らしくローカライズされたコーポレートツールを展開することで、日本国内での独自性が伝わるようなブランド形成が必要でした。
またNew Relicは、企業のブランド形成をする上で、社員の人物像こそ他で模倣することができない唯一無二のブランドデザイン要素だと考えていました。そこで、社員ポートレートを企業ブランドの中核となるものとして用意し、顧客へのコミットにおいて、対企業としてのみではなく対個人として向き合う、責任感と親近感が伝わるファーストインプレッションに活用したいという意向がありました。
問題解決までのアプローチ
まず、コンセントがNew Relicの企業としての魅力を十分に理解するため、企業姿勢やバリューについて入念にヒアリングすることからスタートしました。その上で、必要としているツールの種類を洗い出し、それぞれの用途・使用シーン、デザインの方向性など多方向からディスカッションし、制作要件をまとめていきました。
その結果、当プロジェクトで目指すゴールとして、各種ツールを通して「顧客接点の品質を重要視する企業」という企業イメージを一貫して与えられること、メイン顧客層であるエンジニアに向けてアピールできることの2点を掲げました。また、社員ポートレートは「他ではあまり例がない新しいチャレンジをしてみたい」という思いから、“New Relicオリジナルワークウェア”を製作し、それを着用したスタイルで撮影することにしました。
クリエイティブのポイント
ポートレートの撮影カットは、用途によって使い分けられるように必要なポージングや表情のバリエーションをあらかじめ検討しました。例えば「信頼を感じられるフォーマルなカット」「先進的な個性を感じられるワイルドなカット」などです。

社員ポートレートの一例。バストアップや全身など多数のバリエーションを撮影した。
撮影で大切にしたことは、現場の雰囲気づくりです。社員一人ひとりがリラックスして自身の個性を存分に発揮できるよう、和やかなムードをつくって人物の撮影をすることが得意なフォトグラファーをアサインしました。
また、短時間で大人数を撮影するため、撮影時間の効率化も重要視して準備しました。事前に撮影イメージのラフをNew Relic担当者やフォトグラファーと共有して認識合わせをしておくことや、撮影・着替え時間も含めた綿密な香盤表(撮影スケジュール)を作成して社員の方をアテンドすることで、スムーズな進行を実現しています。


撮影時の様子。楽しい雰囲気の中、さまざまなポージングにチャレンジ。
この撮影を通して、New Relicの社員からは「自分でも驚くような表情が引き出された」との評価をいただきました。また、継続的に新入社員が加わるため初回撮影以降も数回にわたりポートレート撮影を実施しています。
コーポレートツールは、名刺・会社案内・封筒などのレターセットをデザインしました。ツール一式を通してシンプルで澄んだトーンにまとめ、New Relicの先進性を表現しています。各ツールは、受け取り手に与えるインパクトや印象を考慮し、用紙の選定や印刷加工にもこだわって高級感のある手触りと佇まいに仕上げています。

制作したツール。左上から封筒(宛名面、裏面)、レターヘッド、名刺。

制作した会社案内の中面。テスト印刷を複数出してコーポレートカラーの美しいグラデーションを実現した。

制作した会社案内の表紙。ざらりとした独特の手触りになる表面加工で、高級感を演出した。
直接対面しての営業機会が減少し、資料送付などツール単独やオンラインでの接点が増えている昨今。コーポレートツールや「実際のサービス提供を行う社員」を全面に押し出したポートレートは、企業と社会のタッチポイントとして企業イメージ形成につながる重要なものです。
ツールを使用するシーン、受け取り手に与える印象を考慮したツールを活用することは、企業ブランディングにおいて有効な手段の1つと捉えられるのではないでしょうか。
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | New Relic株式会社 様 |
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