
製品から生まれる独自性を
さまざまなアウトプットで魅せる
業務用インクジェットプリンターなどの製造・販売を主幹事業とするローランド ディー.ジー.株式会社様(以下、ローランド ディー.ジー.)が2019年9月に発売した小型レーザー加工機「 LV-290・LV-180」のブランディングを担当しました。キービジュアルと作例のクリエイティブに加え、キャッチコピーやパンフレット、仕様書も制作しています。
- 販促ツール
- ブランディング支援
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 対話から生まれるアイデアを重視した、チームの一体感を醸成するワークセッション
- 製品の特徴を引き出すための大量のプロトタイピング
- 幅広いテイストのクリエイティブに対応できるデザイナーの層の厚さ
プロジェクトの背景
ローランド ディー.ジー.の新たなカテゴリー製品として発売された小型レーザー加工機「LV-290・LV-180」。本製品は既存の主力製品であるインクジェットプリンターなどとは市場が異なるため、海外に展開する際の魅力の打ち出し方について模索されていました。
問題解決までのアプローチ
製品知識を深めるためのオリエンテーションでは、製品情報のインプットにとどまらず、「どんな会社であるか」「現状の課題」「目指す未来」など企業の姿勢にまでトピックを広げ、意見交換をしながらプロジェクト参加メンバーのチームとしての一体感を醸成しました。本製品を海外で展開していくに当たり、表現の方向性をどうするか、マーケティングの要件として何が必要なのか。粗い状態でアイデアをもち寄り、それをマッピングしながらブレストを行うなど、”共創”を意識した対話から方向性を固めていきました。
コンセントとは距離の離れた浜松市に拠点を置くローランド ディー.ジー.との行き違いが起きないよう工夫を重ねました。常に一歩先を見越した詳細な指示書を提出し、リモート会議などで食い違いをなくすことで、多岐にわたる制作物を同時進行することができました。

クリエイティブのポイント
キービジュアル制作では、ローランド ディー.ジー.の主力製品であるUVプリンターと新製品の加工機能を組み合せてつくったオブジェを用いたビジュアルを採用。2つの製品を絡めて1つのビジュアル内に使用することで、ユーザーのものづくりの幅を広げる可能性を伝えられるようにしました。海外でも人気の浮世絵をモチーフにデザインした、キャッチコピー「MAKE WONDER」のタイポグラフィをアクリル板から切り出したいオブジェは、彫刻と着彩を複雑に組み合わせて製品の優れたクオリティを表現しています。


作例に関しては木材を加工したピアスや、アクリル・革・木材を全て使ったパズルなど、製品の特徴に応じたバラエティ豊かなアウトプットが求められたため、表現に幅を持たせるよう複数のデザイナーを起用しました。作例を幅広く提示することで、ユーザーに対して製品活用の新たな提案をすることができました。


[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | ローランド ディー.ジー.株式会社 様 |
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